暗号通貨関連投資について

最近注目されている暗号通貨関連の投資について調査、紹介していきたいと思います

ビットコインの歴史と価格変動(1)

本記事では、これまでのビットコインの価格変動を過去のイベントを振り返りながら整理したいと思います。下図が2009年1月にビットコインが誕生してから現在(2016年9月)までのビットコインのプライスチャートとなります。また注目イベントについては下記サイトを参考に要約しました。

Bitcoin Price Chart with Historic Events - Bitcoin Help

今回は前半編として2009年1月のビットコイン誕生から2013年12月までの4年間を振り返りたいと思います。

 

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1) ビットコインの誕生(2009年1月 - )

2009年1月に最初のビットコインが生成される。(*1)同年10月にNew Liberty Standard社により最初にウェブ上でビットコインの販売が行われる。この時に最初の販売価格が定時され、1BTC=0.00099USDであった。

2010年7月に最初のBitcoin取引所となるMt.Goxが営業を開始する。ここではじめて一般人にも購入が可能になる(1BTC=0.07USD)その後さらに複数の取引所が設立され、ビットコインの取引量は拡大していき、2011年6月には1BTCあたり30ドル近くまで上昇した。

実需の面では、商取引でのビットコインの利用は徐々には進んではいたが、当時の利用用途は主に麻薬の売買など匿名でアンダーグラウンドなものが多かった。

順調に値段をあげていたビットコインではあったが、取引所のMt.Goxがハッカーに攻撃され4000ビットコインが盗まれる事件や、ビットコインシステムのバグを利用して不正にビットコインを偽造する事件が起き、一時的にシステムの停止がおきたことで、その後半年にわたって値段は下がり続け、2011年12月には1BTCあたり3USD以下まで値が下がってしまう。

 

2) ビットコインの普及(2012年1月)

様々な事件を受けて値段が低迷していたビットコインであったが、存在そのものはメディアで紹介され続けていたこともあり、2012年に入ってからは、価格はゆっくりと回復を見せはじめた。

取引所へのハッキングやビットコインを利用した投資詐欺などはその後も時々発生し、大きな事件が起きる度に、一時的な値段の下落が引き起こされた。しかしながら、一方でトライアル的に導入するマーチャント(Word Pressなど)も現れ始め、ゆっくりと知名度が上昇していたことが、価格の回復に寄与していたのかもしれない。
また2012年末から2013年の初めにかけてはキプロス金融危機をきっかけにビットコインの価格は大幅に上昇し、2013年3月には一気に74ドルに達した。

 

3) ビットコインバブルとその崩壊(2013年11月、12月)

2013年は100ドル近辺の価格帯で遷移していたが、2013年末に一気に価格が暴騰した。これはUS政府及び中国政府が時期を同じくしてビットコインを容認する声明を出したことが大きいと思われる。

10月まで100ドル近辺だった価格は11月末には1123ドルと1ヶ月で10倍の高騰を見せた。しかし、このビットコインバブルは翌月中国政府が前言を翻したことにより、わずか1ヶ月で大きなバブル崩壊を経験することになる。

 

 

 

 

 

 

 

*1

ビットコインが新たに発生するトランザクションgenesis blockという。ビットコイントランザクションは公開されており、2009年1月に発生したものは下記の通り

https://blockchain.info/block-index/14849

ビットコインの利用例 - 海外FXへの入金

今回紹介する利用例も、前回の記事で紹介した国際送金の利用例に近いかもしれませんが、海外投資のための資金送金にもビットコインは利用できます。

具体的な例としては海外FXへの口座資金入金に利用できます。仮想通貨投資に関心のある方の中には、現物通貨のマージン取引であるFXをされている方もいるかもしれません。

その中には高いレバレッジ許容度や追証が発生しないといったサービス仕様に魅力を感じて海外FXに興味を持たれている方もいるかもしれませんが、海外FXの場合はFX会社の拠点が海外であるため、入金が非常に面倒という問題がありました。

そこで入金手段としてビットコインを採用し始めた会社もいくつか存在しており、この場合は手数料ゼロで即時入金が可能となっています。

有名なところではTraders TrustというFX会社がビットコイン入金をサポートしています。同社は、スプレッドも小さく日本語サポートも充実しているようですので、日本人には比較的人気がある会社です。

 

TradersTrust 口座開設

 

筆者も個人的に試してみましたが、やはり他の送金手段と比較して入金が迅速に完了するため、速やかにトレードを始めることがで来たという点で利便性を感じました。

 

ビットコインの利用例 - 国際送金

前回の記事ではショッピングにおける利用例をご紹介し、マーチャントにとってビットコインは決済手段として利便性が高いということをご説明しました。

 

一方でユーザー側にとってメリットを感じる利用分野としては国際送金があると思います。

例えば日本から海外の家族、知人に送金をする場合銀行送金を利用すると4000円から5000円の送金手数料に加えて、別途中継手数料が発生し、なおかつ、受取側の銀行でも受取手数料が発生することが一般的でした。また所要時間もよくて数日、国によっては1週間以上かかることも珍しくありませんでした。

それに対して、ビットコインを用いて個人間送金を行った場合、その処理は10分以内に格安の手数料で海外送金が完了します。

 

もっとも仕送り等、受け取り側がビットコインではなく、現地の通貨が欲しい場合は現地のビットコイン会社のサービスを利用する必要があるかもしれません。 

具体的な事例をあげると、アフリカやフィリピンではモバイルマネーといい、モバイルのSIMカードに現金残高を格納しておけるサービスが普及しています。Airtimeと違い携帯の通話料だけではなく、ショップで商品の購入やエージェント店舗で現金の引き出しなどができ、また定期預金も可能でその場合利息もつきます。そのため、銀行代わりにこのモバイルマネーサービスを利用している人も多く、先進国の金融業界からも注目を集めています。モバイルマネーの運営母体は国によって違いますが、一番有名なのはケニアのMpesaであると思います。

このようにアフリカやフィリピンではモバイルマネーのアカウントに送金が行えれば便利なのですが、ビットコインをこの現地通貨のモバイルマネーに変換して国際送金を行うサービスプロバイダーはすでに存在しています。例えばアフリカではケニアでスタートしたBitPesaは指定したビットコインと同額の金額を現地の指定した電話番号の相手にモバイルマネーとして送金してくれます。同社はケニア、タンザニアウガンダ、ナイジェリアなどのアフリカ各国をサポートしています。

BitPesa

 

筆者も、日本で購入したビットコインを利用してアフリカのタンザニアに住む知人に上記サービスを利用して少額の送金を行いましたが、ほぼ瞬時に送金が完了したのが印象に残っています。

ビットコインの利用例 - ショッピング

2016年8月現在、日本では約100以上のマーチャントでビットコイン決済が導入されています。

coinmap.org - Map of Bitcoin accepting venues

 

デジタルマネーということもあり、通信販売業者で利用されることが多いですが、東京、大阪を中心に実店舗(主にバーなど)でも導入されています。

ちなみに下記は日本で初めてビットコイン導入をしたお店であり、たまたまですが筆者も何度か利用したことがあり、ビットコインについて知るきっかけになりました。

The Pink Cow - Menu

 

このようなお店で実際にビットコインを利用してみると、楽しみながら具体的な使い方を学ぶことができます。

ただ、実際に利用をしてみれば感じるかもしれませんが、純粋に利用者の利便性という観点でみると、すでに様々な電子マネーが存在する日本ではそれほど、ビットコインは実店舗における決済手段として、少なくとも国内居住者向けには大きな訴求ポイントをもたないかもしれません。

むしろ、海外居住者向けに販売やサービスの提供を支払いをしている通販業者が決済手段として導入する方が、実用上のメリットがあるように思います。

もちろん海外決済のソリューションとしては、現在もクレジットカード決済が存在しますが、クレジットカードはチャージバックリスクや決済手数料の負担など、実はマーチャント側にとって負担の多い決済ソリューションとなっています。

ビットコインは海外向けの越境サービスを提供する会社にとって利便性の高い決済ソリューションといえ、今後その分野で普及していくポテンシャルがあると個人的に感じています。

 

 

ビットコインの送受金

今回は購入し、保管したビットコインの送受金の方法について解説したいと思います。

保管のためにワレットを作成した際にビットコイン保管用のアドレスを取得できます。

このアドレス具体的には下記のような英数字配列(技術的には58進数表記列)となっています。

 1AnxdJphXCvdXM4xU4ahYV96BbrUHJwdge

 

自分がビットコインを受け取りたい時にはこのアドレスを相手に伝え、相手に送金したい場合は相手のアドレスをもらった上でワレットから送金処理をすることになります。

ただ、このような長いアドレスを入力するのは時に困難ですので、アドレスをQRコードとして2次元化し、QRコードスキャンによって送受金を行う方法がより一般的です。

例えば上記のアドレスのQRは下記の画像となります。

 

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送金する側は上記のようなQRを教えてもらった上で、ワレットのカメラ機能でQRをスキャンすれば支払い確認画面へと遷移し、ワンクリックで送金が完了します。

 ちなみに上記の画像は0.002ビットコイン(約百円)の送金QRコードとなります。

 

アドレスは私宛です。記事執筆のモチベーションになりますので、寄付を頂戴できますと大変嬉しく存じます(笑)。

 

ビットコインの保管

ビットコインを購入したあと、取引所にビットコインを保管したままでは自分が使いたい時に自由に使うことができません。詳しくは後述しますが、ビットコインにはいろいろな利用例がありますので、せっかくであれば新しいサービスを試してみたいところです。

一般的な保管方法としてはは、自分のWallet(財布)を作成し、取引所からWalletへ引き出して利用することとなります。

ビットコインのWalletはモバイル端末用、デスクトップ端末用、ハードウェアWalletなど様々な種類のものが開発されており、下記のページでは様々なBitcoinのWalletが紹介されています。

Choose your wallet - Bitcoin

 

デスクトップWalletは恒常的に多数の送受金を行う人向けであり、ハードウェアWalletは高額のビットコインを安全に保管したい人向けと言えると思います。

ただ、通常の利用で最も利便性が高いのはモバイルWalletかと思います。モバイルWalletも様々な種類があり、それぞれ特徴があるのですが、初めての方が少額利用目的に使用する分には、初期設定が容易なBitcoin Coreがおすすめかと思います。

Bitcoin Wallet - Android Apps on Google Play

iphoneの方には多少のセキュリティ設定が必要となりますが、Blockchain Walletがオーソドックスな機能を全てカバーしており、最も人気のあるWalletとなっています。(Androidの方もお使いいただけます。)

Bitcoin Wallet from Blockchain

 

設定は特に難しくはなく、ストアからダウンロードすればすぐに使用可能な状態になります。(Blockchain Walletは簡単なセキュリティ設定が必要です。)

次回の記事ではBitcoin Coreで簡単な送受金の方法についてご紹介したいと思います。

 

ビットコインの購入方法

ビットコインを取得するための最もオーソドックスな方法は取引所に口座開設をし、購入することです。

以前はウェブサイト上でビットコインを持っている個人を見つけて、相対取引により購入する必要があるなど、ハードルが高い時期もありましたが、数年前から国内でも取引t所が増え、一般の人でもより簡単に割安な手数料で購入できるようになりました。

 

取引所はいくつか存在し、それぞれにサービスに独自色がありおもしろいのですが、ビットコインの取引という観点でみると2016年8月現在ではBitflyerが最大手となるようです。2年以上の運営実績があり業界では老舗になりますし、資本金も日本では最大規模になるため、最初の選択肢としては手堅いかと思います。

仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)の購入/販売所/取引所【bitFlyer】

 

口座開設を行い、個人認証を完了すればあとは指定口座に日本円を振り込むことでビットコインの購入が可能になります。このあたりは証券会社のサービスと同じようなものと考えていただければよいと思います。